【動物行動学(Animal Behavior)】 動物達の生きる意味と子殺し (infanticide) を考える Chapter 1

動物のあれこれ

動物達の行動の理由を今まで考えたことありますか?

今回はAnimal behavior のクラスから、バイオ系や普段使わない英語に興味ある方へ!

バイオ系の単語の意味は普段使ってる意味とは異なることが多々あるので面白いですよ~

動物好きへのおすすめ記事:【利他主義】動物行動学(Animal Behavior)~人の為に~ Chapter 2

1.動物学のABC

皆さんは動物行動学においての”ABC”をご存知ですか? 正確にはABCDEFなのですが。

A: Animal

B: Behavior 

C: Causation 

D: Development 

E: Evolutionary history 

F: Function / Fitness 

動物の行動を分析にするときにおいて基準とするのが Proximate vs Ultimate cause of behavior です。 

  • Proximate: mechanistic / How?(どのように)
    • Causation: ホルモンの変化などstimulation によって左右されます。
    • Development: 成長過程において獲得したもの。
  • Ultimate: purpose or function / Why?(なぜ)
    • Evolutionary: inherited traits ex. migration 
    • Fitness: 子孫を残せる確率を高めるかどうか。

Proximate causation はどのように動物たちの行動が左右されるか。

Ultimate causation はなぜ動物がその行動をするのか。 

2.FITNESS(フィットネス)

そしてバイオ系に進むなら絶対欠かせない言葉が FITNESS。 

これは個人の生存確率を図るのではなく、その個人がどれだけの子孫を残すかを表す言葉です。

動物界において一番大事なことは、自分が生き残ることではなく自分の遺伝子をいかに多く、効率よく後世まで残すことなのです。 

これらのcausationにくわえて、Adaptation and Non-adaptation hypothesis も動物行動学においてよく用いられます。 

  • Adaptation hypothesis 
    • これはnatural selection (自然淘汰)を根拠に用いる仮説です。
  • Non-adaption hypothesis
    • この仮説では動物の行動や特徴はnatural selection が原因ではなく、病気や不完全な環境の変化によるものだという仮説です。

ではここで、この2つの仮説を使って一個例を紹介します。

3.INFANTICIDE(子殺し)

みなさんは Infanticide をご存知でしょうか? 

「infanticide animal」の画像検索結果

一見あまがみで子供を運んでいるように見えるかもしれませんが、これは哺乳類に多く見られる Infanticide と呼ばれる行為なのです。

Infanticideとは、同じ種の赤ちゃんを殺す行為の事です

 何故こんなことを? 

まず、このライオンが殺すのは自分の子供ではありません。基本的に、他のオスと交配したメスが出産した子供を殺します。

なぜでしょう? 

Non-adaption hypothesis によるとオスのラインがただ攻撃的だったためです。 

テストステロンの量が多く、気性が荒くなってしまった結果、他人の子供を殺してしまうらしいのです。 

では、Adaption hypothesis だとどのような理由付けになるのでしょうか?

  • Fitness 
  • Selection for aggressive 
  • Territory holding 

大まかな理由がこの三つになります。 

出てきましたFitness! 

Infanticide = increase of fitness なのです。

どういうことでしょう?

哺乳類のメスは生んだ子供を育てるためにミルク(lactation) をあげます。

この期間はovulation (排卵)がストップします。

つまり、他のオスと交配することができないのです。

しかし、infanticide をすることによってメスはlactation をストップし、またovulation を再開します。

つまりは、自分の子供を残せる可能性のあるメスをひとり増やすことが出来るのです。

Fitness の上昇です

さらにメスの方も強いオスの子供を産みたいと思うのは当然です。強いオスはそれを形成する強い遺伝子を持っていますので。

つまりメスの方も、子供の生存確率をあげる”良い”遺伝子が欲しいのです。 

貴方はどっちの仮説を信じますか? 

4.人間社会でのINFANTICIDE

infanticide は動物だけのものではありません。

人間にも多く見られますよね?

そうです、多くの子供の虐待や、子供が無くなる事件の加害者は、再婚相手の男からです。

血がつながってないので、連れ子の子供たちをそもそも育てるメリットは男にはないのです。(動物学的にね)

もちろん、多くの場合は人間の理性や、知能が働いてそんなことしないで済むのですが。。。

したがって、子供たちが再婚相手の父から虐待を受けるのは、上記で説明した理由や、FITNESSを上げるための行動と結びつけると納得なのです。

繰り返しますが、動物学的な説明ではこうですが、もちろん虐待などは絶対してはいけませんよ!!!

5.まとめ

  • 動物学のABC
  • FITNESS
  • INFANTICIDE
  • 人間社会でのINFANTICIDE

いかがでしょうか?

私はこの授業を聞いた後に、なぜ人間が虐待に走るのかを納得しました。

これらは単なる仮説に過ぎないことをお忘れなく。彼らが本当に何を考えているのかなんて私たちにはわかるはずもないのです。

でも reasonable/scientific guess(科学根拠に基づく推測)は可能です。

Animal Behavior のクラスでは日頃、動物界で起きている現象を、今私たちが用いることができる知識を最大限に利用して、説明をするというクラスです。

 他にも色々な面白い行動をする動物たちがいるので機会があればまた紹介します。

何か質問や間違っている部分があればコメント頂けると嬉しいです。

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